京都 四条高倉の占庭から

恋は素敵

昨日、やっと初詣に行きまして、今日は録画していた紅白歌合戦

いまさらながら見ていた一日でした。

どうも世の中の流れについていけてない2017年です。

とは言うものの、占い師というのは1月、2月が繁忙期でして、

占庭もありがたいことに忙しくさせていただいています。

「今年はどんな年?」と久し振りに訪ねてくださるお客さまが多く、

近況などもお聞きして、楽しい時間を過ごしています。

 

 

twitterで「ムーミン谷の言葉」をフォローしているんですが、

これがなかなか沁みる箴言が多いんですよ。

”恋”についてのツイートをふたつ紹介しますね。

 

恋に落ちると眠れなくなるでしょう?

だって、ようやく現実が夢より素敵になったんだから。

 

これ、シビれますよねぇ。

胸がきゅうっと締めつけられて、じわ~んとあったかくなる。

こんなハッピーな「眠れない」はないですよ。

 

仕事柄、いろんな恋愛のお話をお聴きするわけですが、

ま、仕事でお聴きするからですけれど、悩んでらしたり、

苦しんでらしたりということが多いんですね。

なかなかうまくいかないのが恋でもありますが、できるなら

こんな気持ちになる恋をしていただきたいなー

本来、恋っていうのは、こういう無条件な幸福感みたいものが

最大の魅力なんじゃないかと思ったりもするのでね。

せめて出発点は、こういうところから始まっていてほしいなと

思ってしまうのです。

 

 

初恋と最後の恋のちがいをご存じ?

初恋は、これが最後の恋だと思うし

最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。

 

こちらは、若い人にはピンとこないとは思いますが、

ある程度、年齢を重ねた人間には、大いに頷けるハナシなんです。

 

実は、最近も、同級生の恋の話を聴いたばかりで。

ええ、同級生ですからね、50も半ばですよ。

それでも、ほんとうにピュアな恋をしてしまったようで、

かわいらしいったらないんです。

もちろん、妻子もある真っ当な社会人なのですけれど、

どうしようもなく誰かを好きになってしまうこともあるんですよねぇ。

大人だからこそ、本気の超プラトニックな恋に落ちてしまう、

ってこともあるんだな、と知りました。

で、ああ、まさにこれだ! と膝を打った次第です。

 

わたしが占った方で恋愛相談の最年長の方は70代の男性で、お二人おられました。

意外じゃないですか?

男性というのも、70代というのも。

案外、男性の方が、いつまでも純な気持ちを喪わないのかもしれないですね。

で、ある日突然、初恋みたいな気持ちに気づいて、動揺してしまったり。

なんだかとっても微笑ましい。

昔から「老いらくの恋」なんて言葉があるくらいなので、

きっと珍しいことではなかったんでしょう。

これはもう浮気とか、不倫とかとは別モノだと思うんですよねぇ。

誰かを裏切ったり、傷つけたりということにはつながらない気がして。

「いいトシをして・・・」と眉をひそめることでもないんじゃないかなあ。

そういう柔らかい心を応援したい派ですね。わたしは。

カスタマイズと『狂王ヘロデ』

先日の成人の日、晴れ着のお嬢さんをたくさん見かけました。

華やかでいいもんですねぇ。

しかし、あの晴れ着というものも、色柄に流行があるんですよね。

古典柄も根強い人気がありつつ、モダンなもの、斬新なものもあるようで。

今年、驚いたのは、スカジャンみたいな色合いのお振袖に、

金髪に巨大な紅白の水引みたいな髪飾り。

それが似合ってはるんやから、すごいですわ。

ネットニュースでは、抜き襟を通り越してオフショルダーに着付けた

しどけない晴れ着姿の女の子を見て仰天しました。

あれはやめた方がいいです。

品がどうこうより、絶対寒いでしょ。

オシャレはやせ我慢から、とも言うけれど、風邪ひき間違いなしだなあ。

 

北九州市の男の子の衣装にも、度肝を抜かれましたねぇ。

あれは一種のコスプレなのか、それとも、コンゴのサプールに近いのか、

とか考えてたんですが、どうもどちらでもない気がして。

で、思いついたのが、カスタマイズです。

あのワケのわからないド派手なお金のかかった衣装は、

成人式の自分自身をカスタマイズしてる、ってことなんでしょうね。

カスタマイズ&パフォーマンスなんやなあ、と思うと、なんとなく納得。

なんかねー、デコトラみたいだな、って。

 

で、今日はその話とはまったく関係のない本の紹介です。

しばらく、本の話を書いていないなと思ったもので。

ちょうどアメリカの大統領がオバマ氏からトランプ氏へ引き継がれる今、

イムリーな内容だと言えるかも。

 

『狂王ヘロデ 』曾野綾子 著 

 

帯に、 

「紀元前のユダヤに君臨した狂気の王の恐るべき生涯。人間の欲望と権力、

”悪”の本質を問う」 

と、ありました。 

 

どんなに滅茶苦茶な王様であったのか、と思っていましたら、

とても頭のよい、政治家としてもたいへん優秀な王様でありました。 

ただ、王というものはいくら良い政をしても、それはすぐに忘れられ、

悪いことばかりがいつまでも怨みとなり残っていくものなのですね。 

確かに、民温情をかければ、もっともっとと願うものでもあります。 

あまり人の好い王様であれば、軽く見られてナメられます。 

結局は恐怖政治というのが、いちばん治めやすく、効果がある。 

人間っていうのは情けないもんですね。 

 

ヘロデ王には、唯一本音を話せる、側近アキャブ将軍が居たことは

幸運であったと思います。 

アキャブは常にヘロデ王を見下したり、利用しようとせず、

常に同じ態度で仕え続けます。 

そのアキャブに、 

「どうしたら幸福になれる? 私も、私の子供たちもだ」 

と、ヘロデ王がいつになく気弱な質問をしたときのアキャブの答えこそ、

王として生きねばならない者の、過酷な宿命を実に的確に言い当てたものでした。 

 

「王たるものは、幸福など求められてはいけません。

 通常の人間なら、受けた運命の中に、どのような意味を見つけているかによって

 幸福になれます。

 しかし王たるものは、受けた運命に満足されてはいけないのです。

 さらなる発展と強力な威勢をお考えくださいますように」 

 

一国を背負う者の運命というのは、徹底的に利己的であってはならないし、

個人的に誰かに好かれようとすることも、道を誤る元である場合が多い。 

果てしない孤独。

それが莫大な財力や、ゆるぎない権力と対になったものなのです。 

 

これは普遍的なものだなあ、と思いますよ。 

この一文に、この物語が凝縮されていました。

 

(2010/8/4)

こども 電話 相談室っ♪

三連休中日は雨の京都です。

成人式のところもあるのかしら。

せっかくの晴れ着なのに、雨はつらすぎますよねぇ。

 

占庭は昨日から通常営業に戻っているのですが、大忙しで。

一転、今日は大変静かな一日です。

が、こんなお天気ですのに、いらしてくださる方があり、

ほんとうにありがとうございます。

 

 

車を運転する時は、よくラジオを聞きます。

聞き流しているようで、昔聞いたものをずっと覚えてたりもするんですよね。

いまもまだあるのかどうか知らないんですが、

「こども電話相談室」という番組が好きでした。

「ダイヤル ダイヤル ダイヤル ダイヤル まわして」

から始まるテーマ曲は軽快で、一緒にうたいたくなるんですよねぇ。

「こーどーも 電話 相談室っ!」で終わる、最後の

「つ!」をうたいたいというか。

 

子どもさんの素朴な質問に、それぞれの専門家がマジメに丁寧に答えていく

というのがおもしろくて。

時には子どもならではの奇想天外さに、専門の先生も唸る場面もあって、

それがまた楽しくもありました。

 

一番、記憶に残っているのは、ウルトラマンについての回で、

ゲストは毒蝮三太夫さん。

質問が、

「どうしてウルトラマンはあんなに地球が守りたいんですか?」

でした。

 

回答に困る質問ですよねぇ。

その時、毒蝮さんが、困りながらも答えてらしたのは覚えているけれど、

その答えはというと、すっかり忘れてしまいした。

そんなことを子どもは疑問に思うんや~~~

というオドロキだけが残って。

 

怪獣と戦うヒーローとして憧れるのではなく、

ウルトラマン、いつも助けてくれてありがとう! でもなく、

毎回、なんでああまでして戦わなければならないのか? 何のために?

と子ども心に同情している様が、おかしくって。

でも、同時に感心もしてしまいました。

その部分って、大人にとっては予定調和みたいなもんで、

誰も疑問に思わない点ですもんねぇ。

「胸のランプが点滅してから本気を出すんじゃなく、

 もっと早めに最後のワザを出せばいいんちゃうの?」

みたいな、予想できる質問ではないところが好感持てるなあ。

 

こんな感じの、子どもならではの視点を知ることができるのが、

子育ての愉しみのひとつでもありますね。

アホやなあ~と脱力するものも多かったけど、

親の方が考えさせられることもあったりして、

そういう時は、ああ、なんておもしろい!と、その醍醐味感に浸ったものです。

たいがい、子育てっていうのは大変だし、めんどくさいし、

イラつきもするわけですが、たまにそういう発見があると、

それらが帳消しになるような気持ちになりました。

 

子育て中は余裕がなくて、なかなかそれをおもしろいなんて言うてられないかも

しれませんが、後から思うと、それはかなりもったいないので、

子育て現役世代の方は、ぜひ楽しんでくださいね。

 

よく「孫はかわいい」って言われますけれど、それは余裕を持って見られるので、

そういうおもしろさやかわいらしさの新鮮味を改めて感じることができるのかな。

取り戻すような感覚で。

子育て親の時には、笑うどころじゃなかったことも、おお、これこれ、

と懐かしく思えたりして、笑ってられるのかもしれないですねー

無責任にかわいがれるのも楽しいだろうし、

100%肯定してもらえる存在というのは、子ども側にもいいのでしょう。

親戚でなくても、世代の離れた人との交流というのは、

あった方がお互いにいい影響を与え合えそうですよね。

それなのに、これが親子間になると、どうしてこう軋轢が生まれやすいのか。

なんてことを自分も含め、つい考えてしまうわけですけれど。

新春開運占い御礼

2日、3日とあった、クレド岡山での新春開運占いにお越しくださったみなさま、

ありがとうございました。

おかげさまで両日満員御礼。

予想外の大盛況となり、観られない方も出てしまうという、

ありがたいやら、申し訳ないやらの二日間でありました。

 

友人、知人の顔もたくさん見ることができ、それもうれしいことでした。

友だちを誘って来てくれた同級生は、その後の福引で、見事お食事券を当て、

しゃぶしゃぶを食べて帰ったそうです。

なんちゅうラッキー。

遠いところをわざわざ駆けつけてくれた、彼女の人徳の成せる業ですかねー

 

新春初売りのお年玉企画のひとつとしての占いだったので、

おひとり10分500円。クレドカードをお持ちの方は無料という気軽さで、

「ちょっと占ってもらおうかしら」と思っていただけたのでしょう。

占いなんて初めてで、とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいました。

「特に悩みもないし、これといって聞きたいこともないんだけど・・・」

という方から、ピンポイントで「これについて!」という方まで。

お話していて笑顔になっていかれる方、涙ぐんでしまわれる方、と、

ほんとうにさまざまでしてね。

たった10分間の大急ぎ占いなのですが、その短い時間の中にもその方の人生が

垣間見え、その場限りではありますが、きゅっと魂の距離が縮まります。

まさに一期一会のご縁なんですよねぇ。

 

以前は、その場限りで、言いっ放しになってしまうのが不誠実に思えて、

イベント占いはあまり好きではなかったんです。

けれど今回、久し振りにさせていただく機会に恵まれ、

イベント占いもいいものだなあ。お受けしてよかった、と心から思えました。

占いが終わってお帰りになるお客さまを見送る時、

この場限りの一瞬かもしれないけれど、今、ここに確かな信頼関係ができていた、

と思える、なんとも言えない充実感があったんです。

あんなに詰め詰めのバタバタだったのに、やりっ放し感がまったくなくて。

たぶん、それは、今のわたしには占庭というベースがあるからなのだろうな

と思います。

京都と遠方ではあるけれど店舗があり、連絡を取るのも容易なので、

わたし自身が言いっ放しの後ろめたさを感じることがない、

というのが大きいのでしょう。

 

占いには、アフターケアが必要だと思っています。

もちろん、それはお客さまの側が望まれた場合に限られますけれどね。

そのためにも、同じ場所に同じ占い師がいるということにこだわってきました。

が、占庭を開ける前にイベント占いをしていた頃の虚しい気持ちが、

今回、払拭されたので、俄然、やる気になってきました。

またご依頼いただきましたら、できる限り、出向いていきたいです。

 

そしてこの度、クレドの関係者のみなさまに大変お世話になりました。

新年初売りの大忙しの中、細やかにお気遣いくださって、

気持ちよく、楽しく仕事をさせていただきました。

 

ああ、ほんとうにいい二日間であり、素敵な新年の幕開けでした。

ありがとうございました!

岡山でお会いしましょう

明けましておめでとうございます。

とってもよいお天気の元旦です。

みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年は天変地異の少ない年であってほしいです。

個人的には、なんと申しましても健康第一で。

 

元旦の早朝からユーミンのコンサートの特別先行予約受付があり、

(ということを朝刊で知って)

チケットもゲットできました。

なんと幸先のよいことでしょうか。

 

さて、明日、明後日はクレド岡山で新春開運占いをしています。

 

www.cred-okayama.com

 

3階特設会場だそうです。

よい体調で臨めそうで、ほっとしています。

二日間、元気よく喋りますよ~

お待ちしています!

みなさま よいお年を

大晦日に家族で四条通を歩いてきました。

青空で、風もなく、穏やかな日和で。

ちらほら休業しているお店もありましたが、人々はたくさん往き交い、

とてもにぎやかでした。

明日は静かになるのかしら。

 

こうして元気に年の瀬を迎え、年を越そうという今宵です。

年が明ければ、新年早々2日、3日と仕事をさせてもらえるという

ありがたい年末年始です。

 

今年も至らぬわたくしを励まし、応援してくださったみなさまのおかげを

もちまして、占庭もよい一年の締めくくりができました。

ほんとうにありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

みなさまにおかれましても、来る年は、

健康で、希望に満ちた明るい一年でありますように。

 

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

 

 

しまむらのパンツ

年内の占庭での営業は終わり、今年は特に休業中のご要望もないので、

昨日からは電話鑑定をお受けしただけで、大掃除に励んでいます。

黒豆とか、お大根とかをコンロにかけながら用事をしていると、

ああ、年末だなあ~と感じます。

今年は何度か体調を崩して難儀したので、その轍は踏まじ。

と、ギリギリまで無理をせず「できるところまで」厳守で、

年を越したいと思います。

 

年末になると5年前の今頃のことを思い出します。

当時、息子は大学生でした。

新しいパンツを買いたいというので、出掛けたついでに一緒にしまむら

寄りました。 

お正月用のものを買おうという人が多いのか、年末休みになったせいか、

小さい子どもさんを連れた若い家族客が目立ちました。 

いわゆるヤンママもたくさん来てはって。 

キンキラな若い若いママさんも、ちゃんと子どもさんを見てらして、感心します。 

 

息子が紳士肌着のところで、パンツを物色していると、そういう家族がいて、

お父さんが自分のパンツを2枚、選んでいたのだそうです。 

すると、5,6歳の女の子がそのお父さんにまつわりつきながら、 

「ハルちゃんのはな、2枚組やから1コだけなんやって」と言うてたんですって。 

めっちゃかわいかった、と言う息子。 

2枚組の意味がわかっていうてるのかどうだか。 

きっとお母さんに、そう言われたんでしょうね。 

 

新年はみんな新しい下着で迎えような、と家族でしまむらに来られたんでしょう。 

そのハルちゃんのひとことで、つつましいけど、

暮らしを大事にしてはるご家族なんやろなあ、と感じられます。 

 

それを貧乏くさいと思う人もあるでしょうし、

ほほえましいなあ、しあわせのひとつの形やな、と思う人もある。 

こんなご時世です。 

一所懸命に働いても、暮らしていくのが精一杯という家庭だってたくさんあります。 

この家族だって、わたしが勝手に「しあわせそうでいいなあ」と感じただけで、

ご自身では、そうは感じてらっしゃらなかったかもしれません。

格差社会と言われ始めてもう随分になりますが、

ますますシビアになっているように思えます。 

家族でしまむらで買い物をしたり、すき家で夕食をとっている若い家族を見ると、

仲良うがんばりや~~~

と、心のなかで旗をパタパタ振ってしまいます。

 

ま、かく言うわたしは、この歳になっても、しまむらすき家

定番なんですけれどね。

それでも、暮れになれば大掃除して、さっぱりした気分で新年を迎えたい、

って思える暮らしができているのは、ほんとうにありがたいことです。

 

あ、新しいパンツの買い置きがないことに、今気づきました。

うん、まあ、新しい靴下でもいいことにしよう。