京都 四条高倉の占庭から

檻の中のオランウータンを観察する

今朝、通勤途上で何軒か、引っ越し中のお家を見ました。

いまから4月上旬にかけてはお引っ越しのハイシーズンですもんね。

春休みになって、休日の朝の電車も混んでいます。

こちらは、これから桜の開花とともに観光のハイシーズンへと向かいます。

京都の大混雑を思うと、ちょっと気が重くもなってしまうんですけどね。

そうは言いながらも、木屋町の桜並木のうつくしさは毎年たのしみです。

 

最近、何人かのお客さまと同じようなお話をしたなあ、と思うことがあり、

今日はそれを書いておこうと思います。

職場や、町内会、PTAなど、関わらずにいられない人間関係のなかに、

他人を傷つける不用意な発言をする人、自分本位な人、攻撃的な人、

マウンティング気質の人、都合よくコントロールしようとする人など、

ほんとなら口もききたくないような人が混じっていることってありますよね。

もちろん、それは血縁関係でも同様です。

 

 ハッキリ言いたいけれど、言うわけにはいかない。

 モメると余計にややこしくなるのが目に見えている。

 ひとを傷つけるのも、自分が傷つくのも怖い。

 

ごくふつうに社会生活を送ろうとすると、そういうストッパーが生まれます。

でも、でも、これはあまりにも理不尽だ!

という気持ちとがせめぎ合って、悩んだり、心身を傷めたりしてしまわれます。

つらい。

 

以前、そういうときに、ほんとはこんなやり方はよくないけれど、

心身を守るためにはこの手も使っていいと思う、と、

心の中に空っぽのバケツをひとつ用意しておこう、という提案をしました。

心に空っぽのバケツをひとつ - uraniwamiyuki’s diary

 

これと同じように、

ほんとうは、そんな気持ちでひとを見たりしてはいけない、いけないよ、、、

(「まんぷく」の真一さんの声でどうぞ)

と思いはするのですが、もうひとつの奥の手、

破壊力のある人から心身を守る心持ちを提案したいのです。

 

破壊力のある人というのは、だいたい声が大きくて、影響力が強いです。

そして、周りの人たちに、

「この人に逆らうとめんどくさい」

と思わせることで、好き勝手にふるまえる環境をゲットするわけですね。

もうその時点で、破壊力さんの勝ち、みたいなものです。

そうなってしまってから時間が経てば経つほど、状況は変えにくくなり、

破壊力さんはますます唯我独尊になり、どんどん扱いにくい人になり、

アンタッチャブルな存在となってしまうのです。

 

触れたくない、関わりたくない。

けれども、どうしても関わらざるを得ない。

時には恐怖心さえ覚えることもあるかもしれません。

そこまでいったら、上司や経営者、場合によっては法的機関に訴えねばならない、

というところまで発展したりすることもあるでしょう。

 

けれども、そこまでは切羽詰っていない。

なんとか折り合いをつけてやっていくしかない、という場合ですね、

空っぽのバケツも多少有効ではありますが、これも使ってみてください。

 

「檻の中のオランウータンを観察する」です。

まず、相手を道理のわかった人間と思わないことです。

これは、相手にも失礼ですが、オランウータンにもかなり失礼なんです。

ごめんなさい。

常人ならざる破壊力を持つ相手は、

並外れた体格とパワーを持つオランウータンである、と定義します。

そして、そのひとは檻の中にいる、として、明らかな線引きをします。

傍若無人な言動をする相手を檻の外側から、

「ああ、今日も暴れてるなあ」

と観察する気持ちで見てほしいのです。

 

いきなりつかみかかってくることは、さすがにないと思うので、

そこに檻の柵なり、仕切り板なりがあると思いましょう。

オランウータンが暴れるには、オランウータンなりの理由や理屈があるのでしょう。

でも、そこまで慮る必要はありません。(これも失礼ですね)

檻の中で暴れるオランウータンを眺める、観察する、だけでいいのです。

そうすると、ひどい暴れ具合を見ても、

うわあ、すごいなあ、、、、

と、どこか他人事として見られるようになってきます。

恐怖心からパニックになったり、身を守るためにひたすらガマンする、

という気持ちから、ちょっと距離を取れるようになりはしませんでしょうか?

 

念のために申しますが、わたしはオランウータンを貶めているのではないですし、

オランウータンを嫌いでもありません。

人ではない、ちょっと畏怖の念を抱く存在として仮に登場してもらっています。

ですので、ゴリラでもゴジラでも可です。

ゴリラがドコドコドコドコと胸を叩くのを見て、恐れるのではなく、

おお、今日も見事な叩きっぷり!

と観察日記に書きこむような気持ちになってみましょう。

みたいなイメージで、どうかご理解ください。

 

ということで、破壊力さんに自分を壊されそうになったときには、心の中で、

「檻の中のオランウータンを観察する」を発動してもいいと思うのです。

もちろん、それで問題が解決するわけではありません。

心を守り、心身を傷めないための方便です。

方便なので、ちょっと人でなしな方法ではありますが、

許していただければと思います。

ご予約のお願い

一昨日の朝はみぞれが降りまして、一気に真冬に逆戻り。

昨日も一日、めちゃくちゃ寒かったです。

そして今日、風もなく、なんともうららかな春、って感じです。

もうお彼岸ですもんねぇ。

  

先日、ツイッターでもちょっとお願いしたことをこちらでも。

占いのご予約についてです。

占庭はご予約のお客さま優先となっています。

たまたまおいでになった時に、空いていましたらもちろんお受けいたしますが、

20分後にご予約が入っていましたらお断りすることになってしまいます。

せっかくおいでいただいたのにお断りするのは心苦しいですし、

お客さまを占っているときに、突然入って来られるのは、

占い中のお客さまに対して申し訳ない気持ちにもなります。

ですので、できましたら、あらかじめ、メールでお問い合わせいただけると

とてもありがたいです。

当日であれば、お電話でお尋ねください。

最近の占庭は、混み合うことも多いのですが、だいたい1週間くらい前でしたら、

空き枠はたくさんあります。

ご希望の日時の候補をいくつかお知らせいただけるととても助かります。

なんだか、わたくしごときがこんなお願いをするのは、厚かましいのですが、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

あ、そうそう、数日前に、心臓が止まりそうなことがあったんです。

このブログを開いたら、

「まだ記事はありません。記事を書いてみましょう!」

みたいな表示(ウロ覚え)が出たんですよ。

もうね。

 

ええええ~~~~~っ!!!!

 

ですよ。

 

い、、、いままで書いてきたものは、いったいどこへ・・・??

 

と、自分の顔が青ざめていくのがわかりました。

心臓もバクバクしてきます。

 

こんなハズはない。

わたしはブログを停止させられるほど、公序良俗に反するようなことは書いてない。

たぶん、書いてない。書いてないと思う。

では、なぜ? 

なんらかの不具合?

とぐるぐる考えながら、脇を見ると「最新記事」とか「月別アーカイブ」などは

いつも通り 表示されている。

そこをクリックしてみたら、ちゃんと書いたものが出てきた~~~~

ああ、よかった、消えてない、消えてない。

でも、じゃあこの表示は何??

とあれこれやっていましたら、元に戻って、心底ほっとしました。

 

はてなさんが、いつかブログサービスをやめることはあるかもしれないけど、

その場合は前もって告知があるだろうし、急に消えてしまうことはない。

と思って、何のバックアップも取っていなかったんです。

でも、今回、一瞬「消えた!」と思ったとき、

うわあ、どうしよ~~~~ って、ほんとに焦りました。

それだけこのブログを大事に思ってるんだということに、

我ながらちょっと驚きもしました。

たしかにね、いつどんなバグが起きるかもしれませんしね。

ちゃんと残しておかないと、と思います。

思いはするのですが、その作業に、いつ取りかかるのか?

ちゃんとやろう自分! とお尻を叩かねば、です。

やりたいと思い続けていること

あな恐ろしや。

この前、ブログを書いてから3週間くらい経ってしまいました。

何をしてたんやろ、わたし。

いろいろと忙しかったのは忙しかったんですけれどね。

書きたいことや、イベントや、また、たのしいこともいろいろあったんですけど、

全然書けてなかった・・・・。

振り返って、少しずつ書いていけたらと思います。

 

一昨日は、大阪アジアン映画祭のオープニング上映で「嵐電」を観てきまして、

その舞台あいさつで、長年のファンである井浦新さんを間近で見ることができ、

たいへん満足でした。

映画もとてもよくて、この映画についても、改めてちゃんと書きたいです。

観終わってから、ずーっといろんなことを考えているので。

 

今日、書きたいのはですね、わたしがしたい、新しい仕事について。

これはもうかなり前から、できたらいいなあ、でも実現は不可能やわな、、、

と繰り返し考えてきたことです。

それは、企業や、大学などに、占いに行くこと。

 

占庭のお客さまで、お仕事や学校生活などで悩んでいる方はたくさんおられて、

カウンセリングを受けられたり、産業医とお話しされたりしています。

相談員さんや、カウンセラーさん、お医者さんなどは、

世の中的には「真っ当な」職業であり、会社や学校でお話しを聴く「仕事」として

雇われたり、派遣されたりするわけですね。

もちろん、そういう方はよいお仕事をなさっていて、効果も望めるのだと思います。

 

けれどもですね、合わないことってあるじゃないですか。人間ですし。

また、

「カウンセリングを受けるとか、医師に相談するとかまでじゃないねん」

と思うことも多いんじゃないかと思うんですよ。

そういう人のためにですね、もっと気軽に、

しかも、全然違う角度から、いまの自分のことを考えてみよう、

というのに、占いはとても適していると思うのです。

それって、すごくいいガス抜きにもなったりするはずなので、

煮詰まる前に、ちょっと話せる縁もゆかりもない他人がいるといいのでは?

と思っていて。

わざわざ占いのお店に行くっていうのはハードルが高いですけれど、

企業などに日を決めて訪問できたら、ぐっと敷居は低くなります。

 

というのが、わたくしの案。

けどねー 占いとか占い師っていうだけで、

「そんな怪しげなもんを公式に雇ったりはできないよね、さすがに」

という壁が、バーーーン! と立ちはだかるんですよ。

ほんまに残念です。

いっぺん活用してみてからそういうこと言うてほしいわー

と思うんですけれどね。

どこかに、そういう新しいことをおもしろがって導入してみようっていうところは

ないもんでしょうか。

 

これ、わたしがお金儲けしたくて言うてるんじゃないんですよ。

病んでしまう前に、心に風穴が開いてラクになってもらえることもあるかも、

と思うのですよ。

占庭のお客さまのなかには、

産業医と面談するのが憂鬱で・・・」とおっしゃる方もあって、

それならば、もっと選択肢が広がればいいのにね、と考えますし。

 

ということで、その鬱憤を今日は、ここでぶちまけてみました。

占いも占い師も胡散臭く思われすぎだし、恐れられすぎだとも思います。

経験してみないとわからないとは思うので、まずは体験してみてほしいなあ。

いや、ほんまに商売で言うてるんじゃないんですよ(笑)

マヤルカ古書店主催「石井ゆかりさん・佐藤ジュンコさんトークイベント」@恵文社一乗寺店

前回のつづきです。

2月9日に、京都・一乗寺恵文社さんであった、

石井ゆかりさんと佐藤ジュンコさんのトークイベントについて。

 

会場は超満員。9割以上が女性だったんじゃないでしょうか。

圧倒的女性率でした。

定刻になり、トークの主役の石井ゆかりさんと、佐藤ジュンコさん、

MC役のマヤルカ古書店の店主・なかむらさんが、登壇されます。

 

「星読み」で人気の石井ゆかりさんは、どこにも「顔出し」されていないので、

どんな方なのかなあ、と想像していたのですが、

声大き目でちょっと早口、というのが意外でしたが、

飾り気がなく、あんなに有名なのにエバったところがまったくない、

文章から感じられるお人柄そのままの、素敵なひとでした。

 

イラストレーターの佐藤ジュンコさんは、ニコニコとゆっくりお喋りされるタイプ。

すごく個性的なんだけれど、なんともかわいらしいひとでした。 

ゆるゆるみたいだけど、もちろんそんなことはなくて、

ちゃーんと自分を持ってらっしゃる感じでね。

 

マヤルカ古書店のなかむらさんは、移転前の西陣のお店で、

本の買い取りをお願いしたことがあり、そのときにお話しもして、

とても感じのいい方だとは知っていたのですけれど、

なんて頭のいいひとだろうかー 

と感心してしまうMCっぷりでした。 

 

とにかく、この女性3名が、それぞれにめっちゃくちゃ魅力的。 

共通点は、透明感というか、清潔感というか、なんというか、

濁りってものがないんですね。 

芯はあるのに、硬くなくて、とてもしなやかなんですよねぇ。 

要するに、すごく気持ちのいい方ばかりなんですよ。 

相手の話も、人間性も、すべてを尊重し、その上で、

自分の意見も話されるのだけれど、押しつけがましくなくて。 

誰も「自分のほうが素敵でしょ」「わたしのほうが頭イイよね」

みたいなニオイがまったくないんです。

そういうのゼロ! 

それは「自分は自分」が確立してはるってことなんですよねー 

ほんとにみなさんが人間的な魅力にあふれていて、お話もおもしろい。 

なので、それはもういい雰囲気のイベントでした。 

おそらくは石井さんの熱烈なファンなんだろうな、

という方が宮崎や東京からも来られていました。 

そりゃ、受け付け数秒で満席になったチケットをゲットした猛者ばかりですからね。

みなさん、前のめりで聴きますしねぇ。だれも私語なんかしません。

なんともいえないあたたかさに満ちた時間でありました。

あんないい雰囲気のイベントって、めったにないんじゃないでしょうか。 

ほんとうに素敵な機会を頂戴しました。

ありがとうございました。


石井さんもご自身のブログでふり返ってらしたので、興味のある方はどうぞー 

iyukari.hateblo.jp

著者に会いに行く

昨年末に自著が出たのですが、意外なくらい多くの方が、

「本を読んで」ということで、占いにお見えになります。

本がよく売れているとはとても思えないので、こんなにたくさんの方が、

わざわざ足をお運びくださるなんて、驚きです。

ほんとうにありがとうございます。

 

考えてみると、本を読んで、作者にちょっと会ってみたいなと思っても、

なかなかそういう機会はないですよね。

わたしの場合は、お店があって、そこで対面占いをしているということで、

予約していただければ、ごくふつうに顔を合わせて、話すことができるので、

そのあたりはとってもイージーです。

わたしもいままで、たくさんの小説家や、エッセイストの方など、

読んでみて、会ってお話ししてみたいと思った人は山ほどいましたが、

トークイベントや、サイン会でもないとそれは叶いません。

40年間は地方に住んでいたので、そういうイベント自体がほとんどなく、

都会へ遠征するなんてことは、なかなかで。

いまは関西に住んでいて、大阪や京都の催しに気軽に参加できるのが、

たいへんうれしいです。

 

先日も、とても素敵なトークイベントに参加してきました。

マヤルカ古書店さん主催の、西洋占星術で人気の石井ゆかりさんと、

イラストレーターの佐藤ジュンコさんのトークイベントです。

会場は一乗寺恵文社さん。

実はこのイベントの申し込みは、メールで先着60名ということでですね、

受付時刻ぴったりに、下書きしておいたメールを送信したのですが、

数秒で定員に達してしまったらしく、ハズレてしまったんです。

絶対取れてるだろう、と思っていただけに、落胆も大きく、

こんなにあっと言う間に埋まってしまうなんて、、、、と

ついツイッターにつぶやいてしまいました。

 

ところが数日後、占庭のメールアドレスに、

同行者が行けなくなったので、よかったら一緒に参加されませんか?

と、神の声ようなメールが届いたのです!

この時ほど、ツイッターやっててよかった~~~ ブログ書いててよかった~~~

と思ったことはありません。

個人のアカウントでなく、店舗があり、身元がわかっている、

というのがよかったのだと思うんですよ。

そうでなければ、誘っていただけなかったと思います。

もちろん、ありがたくありがたくお受けし、当日、叡電の中で落ち合って、

一緒にイベントを堪能してまいりました。

とっても素敵な方で、初対面でも、安心してお話しができ、

気持ちのよい時間を過ごさせていただきました。

 

ちょっと前、しいたけ占いのしいたけさんとお茶していたときに、

石井さんと対談されたことをお聴きして、

「いいなあ、いいなあ。でもわたしもいつかお会いできる日がくると思ってるの」

とまた根拠のない発言をしていたのですが、こうして実現しましたねぇ。ふっふ。

 

そのイベントの様子につきましては、長くなってしまうので、

また次回にしますね。

 

そうそう。

占庭に本をご持参くださって「サインしてください」とおっしゃる方がおられます。

わたしのサインなんて、なんの価値もないだろうと恐縮極まりないのですが、

お断りするのもどうかと思うので、恥ずかしながらサインします。

ところがですね、文庫本なので、サインする余白がないんですよ(笑)

お客さまと「どこに書いたらいいと思います?」と相談しながら書いています。

 

そのサインもですね、何をどんな順番で書けばよいのかもわからなくて、

なんだかもうしどろもどろです。

思えば、わたしはあまり「サイン」ってものに執着がなかったのもあり、

特に本にサインしてもらう、っていう経験が、まったくもって乏しくてですね。

いままで本にサインをもらったことがあるのは、

おそらく椎名誠さんと、しいたけさんだけじゃないかと思います。

ほ~ どちらも「しい」から始まるお名前ですね。

なんとまあ、おもしろい偶然。

大江千里 Japan Tour 2019

春節で中国からの旅行者が増えるというので、その期間、

デパートの営業時間が延長されていました。

全館ではなくて、化粧品と、ラグジュアリーブランドの階だけでしたけれどもね。

いや、そこだけ延長っていうのもすごいというか、なんだか、なんだか。

最近は年中、インバウンドの人であふれているので、

春節だから中国からの人が目覚ましく多い、とまでは感じないんですが、

実際、販売のお仕事をなさっている方は、実感してらっしゃるのかもしれません。

 

ブログに書きたいこともいろいろとあるのですが、ぐずぐずしている内に、

どんどん日が過ぎていきまして、バレンタインデーも終わってしまいました。

ともかく、最近の私的イベントで感じたことなどを書き残しておこうと思います。

 

1月末に、大江千里Japan Tour 2019 の千穐楽へ行ってきました。

こちらのジャズピアノコンサート、意外なところからチケットを入手できたんです。

知人がSNSで「幼馴染の挑戦を応援します」と書いてらして、

へぇ~ と、読み進めていたら、それが大江千里さんだったんですね。

大江千里さんは、10年ほど前にニューヨークへ渡り、

ジャズピアノの学校で学んでらっしゃる、ということは知っていました。

なんといっても、わたしは昔、大江千里ファンクラブへ入っていたくらいなんでね。

へへへ。

で、SNSで「ファンクラブに入っていたんですよ~」とコメントしたら、

チケットがあるので一緒に行かない? と誘ってくださったんです。

 

実は、誘っていただいたとき、ちょっとだけ逡巡しました。

わたしはポップミュージックの大江千里ファンだったので、

うたわなくなった千ちゃんを、彼が奏でるジャズピアノを

「音楽」として、ちゃんと愉しめるかどうか、自信がなかったんですね。

けれども、これはせっかくの機会です。

だいたい、やるかやらないかの選択は、やるほうを選ぶタイプですし、

ファンクラブに入ってはいたものの、当時、倉敷に住んでいて、

実際のライブには、とうとう行けずじまいだったこともあり、

めちゃくちゃ久し振りの千ちゃんを目撃してこよう、と決めました。

 

取っていただいたチケットは、なんと最前列!

千穐楽ということもあって、会場は超満員で、立ち見の方もおられました。

お客さんは、50代、60代が中心かな、という女性が大半でした。

千ちゃんは、帽子、派手だけど品のいいジャケット、ジーンズ、

タキシードの時にお腹に巻く腹巻みたいなの(あれ何て言うんでしたっけ?)と、

ドレスアップしてるのか、カジュアルダウンしてるのかどっち??

みたいなステージ衣装で、満面の笑顔で登場しました。

周りの席では、泣いてはる人もおられました。

きっと大ファンやったんでしょうね。

わたしも、深々とおじぎをする千ちゃんを見て、なんだかじーんとしました。

昔のスリムな体型とは違うし、髭面だし、もううたわないけれど、

こうして音楽を続けてらして、たしかにそこに存在している。

ファンクラブに入っていたのは20年くらい前だったかなあ。

それだけの時間が「大江千里」にも、わたしにも流れたわけですよ。

全然生きていた場所は違うけれど、同じ時代に生きて、いまここにいるんだな、

と思うと、お互い、がんばったよね、みたいな気持ちになってきての、

じーーーん、、、、です。

もうそれだけで、

今日、ここにいられてよかった! 

と思いました。

もちろん、ライブもとてもよかったんですよ。

関西弁のMCはノリもよくて、サービス満点で、楽しかったし、

かつてのヒット曲をアレンジした作品も、新曲も、どちらも胸を打ちました。

 

デビュー35周年なのだそうです。

いまになって、生・大江千里にこんな間近で相まみえる日がこようとは。

それも、ピアニストとしての大江千里にね。

20年前のわたしには、そのどれもが想像もできないことでした。

生きてると、こうして思いもよらないことと遭遇するのがおもしろいですね。

終始笑顔で、楽しそうにピアノを弾き、話し、音楽を伝えようとする姿を見て、

いまここに自分がいられるって、

めちゃくちゃラッキーなことで、すごーくありがたいことなんだよ! 

ということを全身で感じた一日でした。

いいステージをありがとう!!

誘っていただいて、ほんとによかった~

 

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立春ですね

今朝はまるで春の始まりのような暖かさ。

こんな立春は珍しいんじゃないでしょうか。

けれどもまだ、この暖かさが続くはずないですよね~

気を緩めないようにしときましょね。

 

節分の昨日、夫は山の仲間とともに登山し、山頂で恵方巻きを食べるのだと、

朝からうれしそうに豆と鬼のお面まで持って、出かけて行きました。

心はコドモな57歳です。

 

で、今朝、

「昨日で天冲殺が明けた人もいるの?」

と訊ねるので、

おお、この人も、占い師の夫らしい発言をするようになったのね、

と少々感動しながら、

「天冲殺は2年間だから、ちょうど折り返したところやね。あと1年、ってこと。

 アナタの天冲殺も、もう半分終わったよー」

と言いますと、

「えっ、オレって、いま天冲殺だったの?」

と、やっぱり肝心なところがわかっていないのでした。

けれども、

「そうか。じゃあ、あと1年、いろいろ、そこそこにしとこう」

と神妙に言っていたので、まあまあわかってはいるようで。

 

そうなんです。

戌亥天冲殺のみなさん(戌年亥年の2年間、運気が停まる運勢の方)、

折り返しましたよ~

戌亥天冲殺の方は、自ら葛藤を抱えやすい傾向があります。

自分の内側へ向けて思考していくのがクセというか、

穴を掘って、掘って、その中でひざを抱えてじいっと考えている、

っていうのが嫌いじゃないのです。

それは別に悪いことではないのですが、穴も深く掘り過ぎると、

そこから出てこられなくなってしまいます。

ですので、答えの出ない、正解のわからない考え過ぎに注意してください。

どこかで「ああ、これは不毛だ!」と気づいたら、やめる努力をしてください。

穴から出る勇気も必要なんですよね。

 

戌亥天冲殺の方は、上昇志向が薄く、争いを好まない、穏やかな人が多いのですが、

心中に「アンチ」を潜ませていたりします。

声高に主張することなどは、美学に反するところもあり、

面と向かって批判はしないけれど、心の中には「否!」を秘めています。

実は、人の意見に対して、逆説、裏からの視点などで必ず検証し、

反論はしないけれど、鵜呑みにすることもありません。

また、損得や勝ち負けにはあまり興味がなく、それよりも一種の「哲学」や、

自分らしい思考、自由な空想の世界を守ることのほうを優先したいので、

そこを否定されたり、侵されそうになると、反撃に出ます。

事、そこに至って、意外なシニカルさや、舌鋒の鋭さに、

おおおっ! と驚かされることもあるんですよねぇ。

この人に、こんな面があったなんて、、、、って感じで。

 

けれども、それらも含めて、人間的な魅力になっているのだと思います。

戌亥天冲殺の方は、大器晩成型なんですよ。

才能も、人格も、ゆっくりだけれど、停まらずに成長し続けるということですね。

 

あと1年は、とにかく自分自身の磨き直し。

ピッカピカにしておいてくださいね。

そして、来年から流れ始める新たな10年間、

 どんな人になっていきたいか? 何を目指したいか?

などを考え、そのための準備をしてください。

外へ向けての新しい挑戦、勝負などはできるだけ避け、

自分のレベルを上げるための内へ向けての努力や挑戦は、

惜しまずにしていきましょう。

 

この時期、誤解やちょっとしたスレ違いで人間関係がこじれることもあります。

その場合は、誤解を解くために躍起になったりせず、

静かに見送っていたほうがいいのです。

ほんとうにご縁のある人、あなたに必要な人は、また運気とともに、

いずれ自然に戻ってくることになる、くらいに考えておいたほうがいいですよ。

天冲殺の2年間を必要以上に恐れることはありません。

注意点を胸におき、流れに逆らわずに上手に過ごし、

次なる新しい運気に、レベルアップした状態でうまく乗っていけますように。