京都 四条高倉の占庭から

繊細な方へ

ものすごくデリケートで気を遣うタイプの人は、男女を問わず多くおられます。

傷つくこと、傷つけることに非常に敏感。

自分がされてイヤなことは、他人には絶対されません。

だから、そういうことをヘーキでやってしまう人が信じられない。 

 

 なんというデリカシーのなさ!

 想像力の欠如!

 頭悪いんじゃないの?

 

と、全身で否定したいけれども、それをする自分をゆるせないので、

ひたすら耐える。

くたびれます。とても。

 

そうして、自分を傷つけない、同じように繊細な人を好きになりがちなんですが、

それはベストチョイスとは言えないんですよねぇ。

ご自身がガマンに慣れていて、それを相手に気取られない自信があると、

 相手の人も、もしかしたら、ほんとはイヤなのにガマンしてくれてるんじゃ?

 こっちを気遣って、断ってくれたのかも・・・・

ついうがった見方をしてしまいます。

 ほんとはこうだけど、こう考えるのを見越して、こうしたんじゃないの?

裏の裏を読み、その裏にまで神経を廻らせ、どんどんややこしくなっていきます。

繊細な人同士がその応酬を繰り返すと、そりゃあ疲弊してきますよね。

お互いを思いやり合ってクタクタになってしまうなんて、

すごくナンセンスなようですが、ありがちなことなんです。

 

デリケートな人の恋人や結婚相手は、

あんまりデリカシーのない人を選ばれた方がいいと思いますよ。

単純で、何を考えているのかが、顔や態度にダダ漏れでわかりやすい人が相手だと、

「ホントはこう思ってるんじゃないの?」疑惑を持たなくて済みます。

それだけで、かなりラク。

そのデリカシーのなさに傷つくことも、もちろんあるわけですが、

そういう傷つき方は、案外慣れてくるもんです。

相手に悪意がなく、いやいや、

悪意どころかとても大事に想ってくれてるわけだから、

 もー、腹立つわー

くらいでゆるせるようにもなってきます。で、その内、

 もー、腹立つわー

って言えるようにもなってくる。

相手のデリカシーのなさに、気を遣うのがバカらしくも感じてきます。

結局は、そういう人といることで、いろいろとラクになってくるわけです。

 

なので、デリケートな人は、

単純でホットな人をお選びになるといいと思うんですよ。

いろいろわかってくれる人は、却ってしんどいです。

理解しようとがんばってくれる人よりは、

よくわからないなりに、たっぷりの愛情とわかりやすい表情をくれる人が、

ベストなんじゃないかと思う次第です。