京都 四条高倉の占庭から

匿名の悪意

通勤途上のあちこちでソメイヨシノが咲き誇っています。

 

こちらは一昨日の、四条木屋町高瀬川にかかる桜。

(青空だったらもっとよかったのになー)

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二日後の今日は、ほぼ満開になっていたのですが、あいにくの雨で。

この雨で空気が入れ替わり、寒の戻りがあるそうです。

明日から四月に入りますが、花冷えですねぇ。

 

今日はちょっとヘタレな話を書いてしまいます。すみません。

 

Googleのクチコミなんですけれどね。

占庭は占い師はわたしひとりの極小の店ということもあって、

いままで投稿されたクチコミはわずかでした。

それも、ああ、これはあの方が書いてくださったのだなあ、とわかるものばかりで、

ありがたいことに、ご好意を感じるものしかありませんでした。

 

ところが、先日、コメントなしで、☆1つというクチコミが投稿されたんですよ。

☆1つというのは、最低点ってことです。

しかし、コメントはないので、

「これは無言で怒りを表している、ということなのかしら・・・・」

と考え、最近来られたお客さまとのことをつらつら思い出してみました。

 

そして、もしかしたらあの方かなあ、と思い当たりました。

実際にお会いした方ではないのですが、

わたしの対応がお気に召さなかったかも、と思えることがあったので。

それにしても、それで無言☆1つかあ、、、と、ちょっと気落ちしました。

なんかね、塀の外から石を投げ入れられたような気持ちになったんですよね。

誰がどんな表情で投げ入れたのかもわからないし、

もしかしたら、わたしが思いついた人とは違う人かもしれません。

ネット上の匿名とか、得体のしれない悪意とか、そういうことが、

こんな形で自分にも降りかかってくるのかあ、、、、とちょっとショックで。

 

コメントなしの☆1つの評価なんて、実際のところ、どうってことない話です。

それでも、こんなに気持ちが沈むのが我ながら意外でした。

なんちゅう、ヘタレでしょうかー

そこで思ったのは、SNSのフォロワーが何万人、何十万人という方、

いわゆる有名人の方々は、こんなちっぽけなこととは比べものにならない

石つぶてを日々受けておられるのよねぇ。大変だろうなあ。

ものすごく消耗されるだろうなあ。

ということでした。

有名税と割り切れるもんじゃないと思います。

わたしのような無名の小さな店の占い師でも、こんな小さな悪意に遭遇するわけで、

注目を浴びている人々は、もっと大きな、もっと悪質で、時には憎悪にも似た悪意を

投げつけられることが日常的にあるのだろうと思われます。

以前、弱い立場の人たちを支援する団体で活動している人の話をお聞きしたときに、

「殺害予告をされたこともあります」とサラっとおっしゃっていて、

それほどのことが特別なことではないのだと、驚きました。

それに比べて、☆1つでダメージなんてちゃんちゃらおかしいのですが、

小さくても悪意は悪意なんですよねぇ。

 

匿名って良し悪しですよね。

匿名でなければ告発できない重大なことがあるのも確かですし、

なにもかも匿名が悪いばかりではありません。

けれども、実名では言えない悪口や脅しのために匿名を使うのはフェアじゃないし、

ただ自分の不満を吐き出したい、気に入らない誰かを叩きたい、

なんてのはねぇ。

誰が言ったのかわからないんだったら何を言ったっていいじゃん、

っていうのは、バレなきゃ何やってもいい、につながるような気がして恐ろしい。

そういうことってね、いまバレなくて何もなかったとしても、

いつか自分や、自分の大事な人たちに返ってきたりするんですよ。

憂さ晴らしとして、軽い気持ちでしないほうがいいです。

 

あ、これは、☆1つ投稿なんかしないで、っていうことではないですよ(笑)

さすがにもう気にしてはいません。

いつまでも見えない相手を気に病んでいてもしょうがないので。