京都 四条高倉の占庭から

異性を見る目のない人

 自分でも、つき合っている相手がダメだとはわかっているの・・・・

そう思いながら、なかなか別れられないのが、人情ってもんでもあります。

本気で「もうあかん。この人はほんまにあかん人」とわかっていても、なお。

ダメな男に引っかかっている人は、男は星の数ほどいるんだということを

うっかり失念されています。

男なんてなんぼでもいるんですよ。

執着するから見えないだけで、もっといい人がうじゃうじゃ生息しています。

 

ダメな女に引っかかっている人も、

 でも、自分にとって唯一無二の女なのかもしれない・・・

と、思いたい。

もしくは、これを逃したらもう後はないんじゃないか、と思う方もあるようで。

 

そんなことないから!

女だって星の数ほどいるんです。

敢えて不幸に導く女を守り続ける義理はないのです。

 

と申しますと、

 星の数ほどの中からどうやって選べばいいんですか?

と訊ねられたことがあったのですが、そこは占いで、

あなたはこれこれこういうタイプの方と縁があるので、

そういう風な人と出会ったら、あ、この人かな?

と思ってみてください、とお答えするしかありません。

でも、たぶん出会えばわかるんちゃうかなあ~

と、わたしは思っていますけれどね。

 

男を見る目のない人、女を見る目のない人は、

結構、自覚のある人が多いです。

自分はどうもそのへんの見る目がズレているらしい、って。

それならば、つき合おうかなと思う人ができたとき、

いい恋人がいる友人や、幸せな結婚をしている知人とか、

家族に、まずは相手の人を見てもらいましょう。

そこで、恋の紗がかかってない判断を仰いでみるのもひとつです。

その時点で「なんであの人なの?」と問われたら、

ちょっと立ち止まって考えてみる。

でも、これは初期段階でしか通用しないので、どうぞお早目に。

 

異性を見る目がないと言われる人は、基本的に加算方式なんですね。

「この人のここがいい!」「ここが素敵!」

と、他の人にはない部分をどんどんプラス査定していく。

問題点の減点はおざなりなんですね。

そして、相手の想いに応えたい、というお気持ちも強い。

ま、わたしは、こういう人、好きですけどね。善意の人なので。

 

けれども、こと恋愛結婚ということになると、

そのまま加算だけを続けていけないわけですよ。

つき合ってから、結婚してから、減点が始まります。

 ああ、こんなところはあかんわ。

 もうちょっと、ここは勘弁してや。

って。

今さらに始まるリアル判定です。

そこで「ダメ決定!」となっても、基本的な加算意識と、

相手の気持ちを善意に推しはかってしまう性は根強い。

 でも、ここはいいところだから・・・・

 ほんとはやさしい人だから・・・・

となんとか肯定しようとしてしまいます。

モメる勇気がなかったり、お人よしすぎると、

元々は好きな相手ですから、なかなか切れない。

結局は、ダメな相手のいいようにされてしまうわけですねぇ。

うーん、イケマセン。

そういうのをね、昔からこう言うんです、

腐れ縁。

やっぱり腐ってちゃだめですよね。

食あたりしますもん。

 

ダメな相手からは「一目散に逃げる」。

これ、鉄則なんです。

傷つけるとか、傷つくとか、そんなこと考えてはダメ。

相手は暗黒物質だと思いましょう。

のまれたらおしまいです。

 

本気で相手選びに失敗したな、と気づいても、そこで諦めないことです。

もちろんそれが結婚後であれば、簡単に離婚はできません。

周囲に迷惑もかけるし、たいへんな労力も要ります。

なので、結婚前に見定めてほしい。

ズルズルなんとなく同棲や結婚をしてしまわないこと。

わかりましたか?

腐った縁に未練は禁物です。

 

どうぞ上手に、加点減点をしてくださいね。

そして、自分も相手からそれをされているということも自覚してください。

その自覚が背筋を伸ばしてくれます。

ご自身が気高くあれば(これはプライドが高いのではないのよ)、

まずだめんずは寄りつきません。

 

笑顔で、気高く、あたたかく。

 

サウイフモノニ ワタシハナリタイ

 

で、いきましょう。