京都 四条高倉の占庭から

アシダカグモのその後

かれこれもう二か月くらい我が家に滞在しているアシダカグモ

ここひと月くらいは、ずっと卵を抱いていました。

最初に見つけたときは、

 あの白いタブレット錠みたいなのは何?

と思ったのですが、もしや卵では、、、、と調べたらビンゴで。

白い卵胞を咥えるように抱きしめながら移動する様は、健気でありました。

 

その間、ずっと天井や壁にいたお母さんグモが、昨夜突如、床へ降りてきました。

ここひと月、いろいろ調べたので、わたしはだいぶ詳しくなったのですが、

卵胞を抱いている間、母グモはほぼ飲まず食わずらしいのです。

 もう壁や天井に貼りついているだけの体力がなくなったのではないか?

と心配していたのですが、どうもそうではなかったようです。

 

今朝、ひと足先に起き出した夫の、

「おっ!」という声に、ついにそれが始まったのだということがわかりました。

母グモがタブレット錠を、ではなく卵胞を手放したのです。

グロい写真ではないので安心してください。

こちら ↓

測ってみましたら、直径は3センチ弱というところ。

実はこのとき、すでに数匹の赤ちゃんグモが出てきていました。

この大きさの卵から300匹くらいのクモが出てくるなんて、ホントかしら、

と思ってましたが、小さい&薄っぺらいベビーなので、そこは納得。

それくらいは収納されそうです。

 

” 孵化するときは、まさに蜘蛛の子を散らす状態です ”

というネット情報のような感じにはなりませんでした。

そして、母グモは近くで孵化を見守ります、というのも

我が家の場合は当てはまりませんでした。

すでに母グモの姿はありません。

 

孵ったクモたちは、天敵に捕食されてしまい、成虫になるのはごくわずか、

ということなので、できれば安全に孵化させてやりたい、というキモチで、

ずっと見守ってきました。

アシダカグモは巣を張らないし、ゴキブリを駆除してくれる益虫でもあるし、

なによりもわたしはクモが苦手なわけではなかったので、

卵が孵るのもちょっと楽しみなところもあったんですよね。

 

昨夜、卵胞を抱きながら、目立つ床の上でじっとしていた母グモは、

 ここで孵化してもベビーたちは安全だろうか?

と様子を見てたんじゃないかな、とか思ってしまうのは、

情が移ったってことなんでしょうかね。

 

ともあれ、今日、夕方帰宅したら、中身が空っぽになった卵胞がどうなっているか、

が気になるところで。

孵化後は母グモが食べてしまう、と書かれていたのですけれどね。

さあどうなっていますでしょうか。