京都 四条高倉の占庭から

どうぞこのまま

月曜の朝の地震から5日経ちました。

被害に遭われたみなさま、お見舞い申し上げます。

今日の雨もまたつらいことですね。

 

余震が小さく少なくなってきているのはありがたいのですが、

「まだ安心はできない」をずっと胸においておかないといけないって、

消耗するものですね。

自宅は震度6弱のエリアにあるのですが、震源地からはだいぶ離れていたので、

ものすごく揺れはしましたが、倒れたり割れたりしたものは大したことなく、

我が家の周辺は電気・ガス・水道にも問題がなかったので、

被災というほどのものではありませんでした。

いまもまだガスが不通の世帯も数万戸おありですし、

雨漏りで困ってらっしゃるところも多いと思います。

どうかこのまま鎮まってほしいです。

 

身近で大きな地震があったの初めてのことですが、長く関西在住の方には、

あの阪神淡路の震災の記憶が刻まれてらっしゃいます。

今日もお客さまとお話ししていたのですが、

「揺れがあのときのことを思い出させるので、ほんとうにつらい」

と涙ぐんでおられました。

心の傷は癒えたようでも、簡単によみがえってしまうんですよね。

完全に消えてしまうことはないのだと思います。

 

その後、東北の震災があり、熊本もあり、毎日どこかで小さな地震は起きています。

火山活動も活発になっていますし、日本中のどこに住んでいても、

いつどんなことが起こっても不思議ではないのだろうと思います。

 

今回の地震で、いろんなことを考えさせられました。

自分の防災意識を反省もしましたし、災害時の報道のあり方にうんざりもしました。

近所の人と声を掛け合えることのありがたみも。

 

鏡リュウジさんが、災害があった時に「予知していた」とか、

これからの不確かな予言めいたことを発信する占い師を戒めてらっしゃいましたが、

正にそうです。

非常時にそんな情報は、ほんとに一番要らないものです。

ただ不安を広げるだけでしかない。

災害に乗じて占い師がそんな自己顕示をするなんて、やめてほしいです。

 

地震の直後から、家族、親戚、友人、知人、その上にお客さまからも、

安否確認の電話やメールなど、たくさん届きました。

こんなに心配してくださる方があるのかとありがたかったです。

SNSで「無事です」を確認できたり、発信できたりするのはほんとうに便利だな、

と実感しました。

自分の身に降りかからないないとわからないことは、ほんとにいっぱいありますね。

せめて、感じたり、思ったことを忘れないようにしなければ、と思います。