京都 四条高倉の占庭から

理屈ではなく理性でつき合う

お盆休みも今日で終わり、というところが多いでしょうね。

わたしはジャティック(道路交通情報センター)の高速道路の渋滞情報を

見るのが好きなんですけど、今年はそれほどひどい渋滞は出ていませんでした。

今日なんてどこもガラガラ、って感じです。

我が家も「今年は帰ってこなくてヨシ」とのことで、帰省はしていません。

お盆休みに旅行というのも、いくらGoToと言われても、

なかなかできにくいのが現状です。

そこへ、突然の猛暑でしょう。

最高気温が40℃! なんてどんな冗談かと思いますよね。

日中、街中のアスファルトを歩くのは、危険なくらいです。

ということで、京都の人出もぐっと減っています。

 

昨日は「コロナがなければ今年こそ京都へ行こうと思ってたのに・・・・」

というお客さまと、Zoom占いをしました。

Zoomでの占いで困るところは、同時に喋ると聞き取りにくくなることと、

通信状況やデバイスの性能によって画像が固まったり、音声が途切れたりすること。

同時に喋っても同じ音量で聞こえたら言うことないんですけどねー

けれども、お顔が見られるというのがとてもいいんですね。

どういう表情で話してらっしゃるのか、電話ではわかりませんし。

 

で、昨日、出たお話からひとつ。

どうも相性がよくないと思われる相手と、どう関わっていくようにすればよいか?

ということについてです。

双方の生年月日から観て、どこが地雷なのか、どういう接し方が無難なのか、

などについてはお話しできます、ということは、

いままでもこのブログで何度か書いてきました。

関わるのが難しい相手であれば、なるべく距離をおく、

というのが、実際には一番手っ取り早いのですが、職場の人たちや近所づきあい、

お子さん関係や親族などになると、そうもいきません。

 

今回のケースは、価値観に大きなズレのある人だけれど、

同じことを協力してやっていかねばならない、

という相手との関わりについてでした。

お互いが、よいと思うことを誠実にしていたとしても、

お互いのよいと思う「やり方」や「接し方」が違っていることはままあります。

すると、

なぜあなたはそうするの? 

という疑問が湧きます。

人によってはそれが不満になったり、時には怒りに変わることもあるでしょう。

が、どちらもが誠意をもってやっているのであれば、

「どっちがほんとうに正しいのか」という観点では白黒つけられないんですよね。

人間関係だけでなく、どちらの正義も間違っていない、

ということは、世の中に少なくありませんものね。

 

そこで今回の相性の場合は、

なあなあでガマンし合っていても解決しない、

という組み合わせだったんですね。

だましだましやり過ごしていってOK、という組み合わせだってあるのですが、

この方の場合はそうではなくて。

なので、自分はこういう気持ちでやっている、ということを伝えたほうがいい。

伝えた上でお互いが違うことをお互いが認識する、というのが一番の解決法でした。

統一を目指すのではなく、違うけれど、こうするのはこういう理由だから、

と理解を求めるわけです。

もちろん相手にも自分に倣ってほしいとは要求しません。

 

でも、これ、難しいですよね。

どう伝えたらいいのか、迷うところですが、今回の組み合わせの場合は、

「理屈ではなく、理性で話し合ってください」

というのがポイントでした。

理詰めで「こっちのほうが正しくない?」という応酬になってしまうと、

そもそも価値観にかなり違いがあるので、収拾がつかなくなってしまいます。

ですので、お互いが同じ筋で納得しようとするのではなく、

お互いの立場や性格を理解するために、理性的に違うことを話し合う、

というのがベストでしょう、ということなのです。

理屈と理性は、そんなに違いがないように思いますけれど、

話し合う場合、理屈が先に出ると理性が追いつかなくなる場合もあります。

そうなると理解には及ばず、関係は改善していきません。

なので「理屈じゃなくて、理性で」と頭において話すことで、

つい相手を説き伏せようとしてしまいそうになったとき、ブレーキが効いて、

物別れになりにくいのです。

 

まあ、そうしたところで相手がはたして違うことを認めてくれるかどうか、

難しいところではありますが、どうしても関わらざるを得ない相手であるならば、

どちらか一方のガマン・忍耐に頼っていては、いつか破綻してしまいます。

ぶつからずに穏便に、ではダメな関係の場合は、

相手にあった対処法を講じていかねば身が持ちませんしね。

マウントを取ってもいけないし、おもねる必要もありません。

人対人は、立場や年齢は違っても、基本的には対等です。

対等だからこそ、相手を尊重する気持ちも必要なんですね。

 

人は、相手に尊重されていない、と感じると頑なになったり、

我を失ってしまったりします。

突然キレる人なども、そういう理由によることが多いんじゃないでしょうか。

相手を尊重して話を進めることができれば、よほどどうしようもない人でなければ、

だいたい話は通じると思います。

全部通じなくてもだいたい通じれば、なんとかなります。たぶん。

人間関係においては、

だいたいでも、全然通じないよりはだいぶマシ、

と思っておくくらいでいいのだと思います。