京都 四条高倉の占庭から

大丈夫オーラではなく

世の中が急速にコロナ前に戻っていっていますね。

京都は卒業旅行らしい若い人をよく見かけます。

ここ数年、卒業旅行もなかなか行けませんでしたもんね。

海外へ行ってらっしゃる人もきっと多いと思います。

 

昨日、家の近くの直売所へ行きましたら、もうつくしが売られていました。

それも、出始めっぽいのではなく、だいぶ成長してるやつ。

長さも量も十分で、夫婦二人前分はあると思えるものが150円。

わたしはつくしを好んで食べるっていうんじゃないのですが、

つくし採りには行きたい派。

しかし、わざわざ車で出向いて、有料駐車場に停めて土手を歩くことを考えると、

この150円のほうがずっとおトクで合理的です。

けれども買いませんでしたよ。

だって、つくしは採って帰ってから、

 ああ、なんでこんなにたくさん採ってきちゃったんだろう、、、

と半ばうんざりしながら延々とハカマを取り、

火を通してほんのちょぼっとになってしまったのを

春やなあ、と言いながら食べるのがいいんですよねぇ。

東京ではもう桜の開花宣言が出たそうで、今年はなんでも早いので、

うかうかしてるとつくしもすぐに終わってしまいそうです。

急がなくっちゃ。

 

占庭で、時々リピーターのお客さまから、

「ここに来るまでは、あれも聞こう、これも聞いておかないと、

と思ってたのに、みゆきさんの顔見て話してたら、どれも別にええかな、

って毎回なるのが不思議。

なんでかわからんけど、なんとかなりそうな気がしてくるのよねぇ」

と笑いながら言われることがあります。

わたしとしましては、これといった特別なことを言うこともなく、

今年の運気の話をしていただけで、

謎の「大丈夫オーラ」を放出するようなワザも持っていません。

それで、一緒に、なんでやろ~ と言いながら笑うわけですが、

そう思っていただけるというのは、とてもうれしいなと思いました。

お気楽さがちょっといいなと。

で、そう思ってもらえたのはどうしてなのかなあ、と自分なりに考えてみました。

が、やっぱりわかりません。

ただ、ピンと張りつめてらした心の糸が、ちょっと緩んだのかな、

という程度しか。

ピンピンに張りつめていたら、ちょっとした刺激で糸は切れます。

切れてしまった糸はすぐには結び直せないし、元には戻せません。

もしかしたら、もう切れてしまうのかも、、、、という予感は、

とても怖いものだと思うのです。

そういう状態だと、どうすれば不測の事態を回避できるのか、

あれもこれも心配になるし、そのあれもこれもがごちゃごちゃっと混ざり合うと

不安ばかりが大きく育ってしまいます。

不安って自分で育ててしまうものだし、誰かに解消してもらえるものでは

ないのだと思うんですよ。

結局は、自分自身が「ま、そこまで心配しなくてもいいか」と思うことで、

軽くなっていくのでしょう。

メンタルを立て直すことができるのは、結局、自分自身しかないんだな、

というのは常々感じていることで、お客さまに対して、

わたしの言葉でなんとか少しでもラクになっていただけたら、

なんてこと、できようはずがないと思っています。

そんなのおこがましいってもんです。

案外そういう心持ちでお話を聴いているのがいいのかしら。

こちらに緊張感がないから。(緊張感がないのは問題では?)

いずれにしても、占いの仕事はいろんな方の、いろんなお話を聴いて、

こちらが学ぶことばかりです。

特にこの2月、3月、超個性的なお客さまがたくさんおいでになりました。

おもしろいと言ったら失礼かもしれませんが、決して悪口ではなく、

純粋にとっても興味深く、かつ予想外の角度から繰り出されるチャーミングさに

ワクワクが止まりません。

占い師の醍醐味のひとつです。サイコー!