京都 四条高倉の占庭から

言葉では癒せません

しばらく続いていた雨が上がり、久し振りに明るい朝で、

電車から見える風景も、緑が美しくキラキラ光っていました。

空はもう秋ですね。

 

これ、ついこの間まで駅に貼ってあった、ひらかたパークのポスターです。

関西の人でなければ、ひらぱーと言っても通じませんでしょうか。

地元の遊園地なのですが、これね、プールのことなんです。

 

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グラサンに「園長」Tシャツを着ているのは岡田准一くんです。

毎回、おとぼけなCMをおもしろがって(たぶん)やってらっしゃいます。

ひらかたパークは地方の遊園地にあってがんばってるんですよー

結構、愛されてるんじゃないかなあと思います。

 

さて、先日、恋愛について占っていたときのこと。

あまりよい結果にならなかった恋について問われて、

 

 それほど強いご縁でもなかったし、相性もいまひとつ。

 この人と添うていたならば、振り回されて苦労したかもですよ。

 

とお答えしました。

お客さまは、その返事にうなづきながらも、

「もし、同じ相手といい感じでいたときに占ってもらっても、

 同じようにわたしに言いましたか?」

とお尋ねになりました。

 

これ、どなたもお考えになると思うんです。

相手の状況に合わせて、占い師は調子よくしゃべってるんじゃないか、って。

 

相手の状況によって、言い方を変えることはもちろんあります。

まったく同じようには言わないですね。

けれども、

 背中を押したい

 気持ちを切り替えてもらいたい

という思いで占いの結果をねじ曲げるということはしません。

占い師でなくても「相手のことも思って」「よかれと思って」の言葉って、

だいたいが、おせっかい、要らぬ世話になってしまうものです。

 

恋愛について占っていて、相性が悪かったり、心配な相手だったりしても、

よほどでなければ、わたしはとめたりしません。

だって誰かを好きっていう気持ちは、占い師に言われたところで、

止められるもんじゃないですから。

けれども、よくないところを伝えないわけにもいかないので、

相性がどう悪いのか、どういうところでこじれやすいのか言いますし、

このお相手は、残念ながら占い的にはオススメとは言い難いんですよ、

ということもお伝えします。

その上で、この人と添うていきたいと思うのであれば、

ココは必ず押さえて! とか、こういうところは覚悟しといてね、

ということをお話しします。

ですので、同じ人同士の占いであっても、恋愛中と、その後では、

内容は変わらないけれど、伝え方、言い方は違ってくるのです。

 

と、そのお客さまには正直にお話しし、わかっていただけたように思います。

 

恋愛に限らず、占っているとき、つらくて泣いてしまう方はたくさんおられます。

心についてしまった傷は、どんな言葉をかけたところですぐには癒えません。

言葉で少しでも気持ちをラクにしてもらえたら、

なんて思ってはいけないですよね。

ご自身が悲しみの水底に足がつくまでは、切り替えられっこないんです。

どうかそこにたどり着いたら、ぐいと蹴って浮上していかれますように、

と祈ることしかできません。

なんの力にもなれないのですが、言葉で伝えられない想いも

なんとなく伝わるのでは、と思っています。