京都 四条高倉の占庭から

真夏の部活と氷ぜんざいの話

毎日うんざりする暑さが続いていますね。

これ、まだしばらく続くらしいので、適度に冷やして、できるだけムリはしないよう

過ごしていきたいと思います。

先日、昼前に電車に乗っていましたら、サッカー部らしいこんがり焼けた高校生が、

4,5人集まって立っていて、

 この炎天下で、これから部活ぅ、、、?

と気の毒な気持ちになりました。

とても元気そうな男の子たちではありましたが、この暑さ、心配です。

OS-1買ってきた?」なんて会話もしていて、

ただのスポーツドリンクではなくOS-1を用意して部活かい、、、、

とまたげんなりしてしまいました。

 

わたしは中学生のとき、バスケ部に入っていました。

それがまたものすごくやる気に満ちた顧問のスパルタなチームで。

一年の内、練習のない日は、定期試験前一週間を除いて数日、という、

朝な夕なにそれはそれはハードな練習を来る日も来る日もやってたんですよ。

確実に休みなのは、大晦日と元旦くらいでした。

もちろん夏休みも毎日練習。

当時は練習中に水を飲むな、っていう慣習だったので、

あれだけ大量の汗をかいて、よく死ななかったなあと思うわけですが、

いまと比べると暑いといってもそれほどではなかったのでしょうね。

自分も親に呆れられながら部活もしてたし、高校生になったら甲子園の予選の

応援にも行っていました。それこそ陽を遮るもののない炎天下。

そんなわたしでも、いまの中高生や大学生たちの真夏の部活は、

ほどほどにしてほしいと切に願います。

気候がどんどん厳しくなってきている昨今、命に関わりますよね。

甲子園もねぇ、もうちょっと時期をズラすとか、日中の時間帯は避けるとか、

なんとか考えてもらえないでしょうか。

いくら日頃から鍛えているといっても、それではカバーしきれない気候に

なっていませんかね。

自分が歳をとって、年々暑さがこたえるようになったせいもあるのでしょうけれど、

想像しただけでクラクラしてしまいます。

子どもたち、若い人たちも、健康を害さずに夏を楽しんでほしいと思います。

 

暑いつながりで、この前、友だちとおしゃべりしててかき氷の話題になり、

思い出したことを書きますね。

いまから40年くらい前、倉敷市児島の商店街のなかに、

” むつぼあん ” という甘味屋さんがありました。

六坪庵だったのか、六壺庵だったのか、記憶が定かではありません。

ほんとうにびっくりするほど古い小屋のようなお店で、たいへん狭い。

木造のまさに「庵」といったそのお店の入口も、もちろん木製の引き戸。

年月に晒されてどこの角も丸くなった引き戸は、スッとは開きません。

ガタガタいわせながら開け、またガタガタいわせながら閉める、という感じ。

それもまた一興で、たのしいのです。

で、夏はこちらの氷ぜんざいが絶品だったんですよ。

当時、もうだいぶ背中が丸くなった年配の女性がやっておられ、

その頃すでに、タイプスリップしたような店内でした。

冬はおぜんざい、夏は氷ぜんざいが人気でしたが、

ほかにもメニューはあって、壁に短冊形の紙が貼ってあり、

「カルビス」って書いてあったのを覚えています。

カルス ではなく、カルスになってるのが、なんだかかわいらしくてね。

40年前でそんな風情だったので、ずいぶん前になくなってしまったのだろうな、

と思って、検索してみましたら、なんと! 

「MUTSUBOAN」という屋号で和カフェとなり、営業されているではないですか。

いや~ ビックリ!

氷ぜんざいはいまのお店でも出されているようです。

懐かしいな~

きっとどなたかがお継ぎになったのですね。

まだ続けてらしたんや、といううれしい気持ちと、

和カフェかあ、、、、と一抹の淋しさも沁みてきて、ちょっとフクザツ。

ああでも、あの氷ぜんざい、また食べてみたいなあ。